フランスのふつうの路線バス風景

フランスのふつうの路線バス風景

ベビーカー論争の感想

国際結婚してフランス在住の30代後半主婦です。日本の話題に取り残されてはいけない、と思い時々ニュースサイトなどを丹念に見ているのですが、かなり印象に残るのは子どもや育児関連の話題です。

例えば、公共の場や交通機関などでのベビーカーの扱いに関して、何度も論争になっていますが、「これも日本のお国柄だなあ」と感じつつ読みました。

フランスではベビーカーをどうするか

私には小学生の子どもが一人います。まだ赤ちゃんだった頃は、かなりごつめのベビーカーに乗せて移動していましたが、路線バスも時々利用しました。

私が住んでいるのは地方都市で、全国共通というわけでは決してないのですが、ここで見る限りどの車両も広く前後のドアが開いて、大きめのベビーカーでも楽に乗ることができます。

そして乗り降りの際には、必ずさりげないお手伝いの手が伸びてきました。それはきっちりスーツを着込んだ若いビジネスマンだったり、ピアスをじゃらじゃらつけたちょい悪風のギャルだったりします。

全く頼みもしないのにすうっと脇に立ち、段差を越えてベビーカーをバス内に入れるのを、サポートしてくれるのです。私が「ありがとうございます」と言うと、「どういたしまして」とさらっと返され、それでおしまいです。

車いす・ベビーカー専用スペース

車両の中では、座席を取り払った「車いす・ベビーカー専用スペース」があります。たいていは出入りの便利な出入り口付近にありますが、ここにベビーカーを固定させてバスに揺られていきます。

こちらの学校では、幼稚園~高校を問わず、昼食を自宅で食べるために昼休みに一時帰宅する生徒が多数です。昼時の前後は、バスで通学する子どもたちが多くごった返していることも時々あります。

中高生が私たち親子をみつけ、「あ、あそこにベビーカーの人がいるよ」と誰かが言い、グループがさあっと場所をあけてくれるのです。人懐っこい中高生や年配のご婦人がそばにいようものなら、「わあーベビーちゃんかわいい、きみいくつ?」などと構ってくるので、子どもはぐずりかけても、すぐに笑いだしてしまいます。

ごく普通の習慣として

これらのフランス人は、子どもが生きやすい社会づくりを意識して態度をとっているわけではなく、ごく普通の習慣としているだけなのです。ベビーカーのスペースがあって当たり前、必要なら助けるよ…と。

私はこういった地元民の態度に心から感謝しつつ、路線バスを利用していたのですが、日本でのニュース報道と比較するたびに「子どものいる家族が生きにくい」と言う感想を持ち続けてきました。

公共とは何か

フランスと日本の人口をみれば、年齢層別の割合が全くもって逆なので、これは仕方がないことです。ただ、「公共」交通機関であるバスが含める所の公共とは一体何なのか、を考えるにつけ、この問題は解決に向けてさらに論争されていくのだろう、と感じています。

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