日本最長の路線バスでの旅 全長166.9㎞の奈良交通の八木新宮線

日本一の長距離を運行する路線バスとして知る人ぞ知るのが、奈良交通の八木新宮線です。この路線バスは、奈良県の近鉄大阪線と橿原線が交差する八木駅から、全長166.9㎞、停留所数167駅で十津川村を経て和歌山県の新宮までを走ります。

高速道路を使わない路線としては、日本一の走行距離を誇る路線バスで、それが奈良交通の八木新宮特急バスなのです。1日3便あり、八木と新宮間は6時間半を要する長旅です。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を駆け抜け、バスが大好きな方にはたまらないスローな旅を楽しむ事が出来ます。

バスは一般の簡素な観光バス仕様で、トイレがないため、八木を出ると五条バスセンターで10分、十津川村の谷瀬の吊り橋のたもとで20分、十津川温泉で10分間のトイレ休憩が設けられています。車窓からの風景と共に、トイレ休憩で停車した時に伸びをして疲れを癒し、周辺の風景を楽しむのも、スローなバス旅ならではの醍醐味です。

このバスには、路線の一定の区間内で降り、翌日継続して乗車できる便利な168バスハイク乗車券が用意されています。

私は夫婦でこの乗車券を利用して十津川温泉で一泊し、ゆっくりと大自然に包まれたホテルで疲れを癒し、翌日再びバス旅を続けて新宮に向かいました。

路線バスでの長旅は、少し窮屈な車内で身体は疲れますが、列車での旅とは一味違ったスローな感じが何とも言えず、途中乗降される地元の人の下車を見送る時、こんな山奥で生活されている人が居るのだと、その生活に想いを馳せたり、色々と想像力を掻き立てられ、妻とそんな会話を楽しんだりもしたものです。

途中のトイレ休憩時には、疲れた身体を伸ばし、喫煙者である私はタバコを1本くゆらせながら、周囲の風景を楽しみました。そんな事にさえ、ゆったりとした気分にしてくれるほど、バスでのスローな長旅は非日常的であり、贅沢な時間の使い方が心を癒してくれました。

目的地の観光スポットを効率良く巡るのも旅の1つのあり方ですが、鈍行列車や路線バスでゆっくりとした旅を楽しむのは、これとは違った楽しみを与えてくれるものです。列車が大好きで地方のローカル線に乗る事を趣味とする人は「乗り鉄」と称されますが、私の様にバスのスローな旅が好きな者は何と呼ばれるのでしょうか?!

非効率な旅の様に思えますが、路線バスを乗り継いで所定時間内に目的地に向かうという路線バス旅の番組が人気な事を考えると、時間さえあればこうしたバス旅を楽しみたいと考えている人も結構多いのではないではと、思えます。たまには、こうした路線バスでの旅を楽しまれる事をお勧めします。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

Copyright 2017 中古バス販売・買取 高品質で低価格の中古バスを探す