私と中国バスの思い出

私と中国バスの思い出

福山市の中国バス

私は以前、広島県福山市に住んでいました。

ご存じの方もおられるとは思いますが、福山市は広島県の東端の市です。県庁所在地である広島市までは100km近くあります。

福山市のすぐ東は岡山県ですが、福山市は広島県とも岡山県ともどこか違う、独特な地域でした。主に車の運転でヒヤッとした思いが多々あります。しかし今はバスの、中国バスの話です。

遠出にはいつも中国バスを利用

私は製鉄所に勤めていたので、マイカーは必須でした。二交代や三交代など、交代制の勤務がよくあったのです。バスで通勤できれば、本当はもっと楽だったのですが。

マイカーを持っていた私ですが、中国バスにはよくお世話になりました。なぜなら福山駅前に、長期間車を停められるような駐車場が無かったからです。

電車で出かけたい時には、大抵は中国バスに乗って、社員寮から駅まで向かっていました。

私が中国バスに持っている印象ですが、まず時刻通りには来ません。さすがに駅前近くは時刻通りにバスが行き来しますが、駅から離れると車大国の福山です。交通量が多いためしばしばバスが遅れるのです。

時刻通りには来ない中国バスですが、乗る時はたいてい私が遠出する時なので、いつもわくわくしながら乗っていました。PASPYも持っていました。

バスに乗りながらいつも思っていたのですが、中国バスの運転手さんは、福山の一般的なドライバーとは違い、運転がとても上手です。

駅から離れると、本当に狭い住宅街の中をバスが走って行くのですが、どんなに狭い交差点でも、バスはどこにもぶつかる事なく走っていました。

バスに乗っているときの心情

私がわくわくしながらバスに乗っていたのは、バスが福山駅に向かう時です。その逆、福山駅からのバスに乗る時、私の心はいつも憂鬱でした。

福山駅を出たバスは、私を社員寮まで運んで行きます。社員寮に着くと、私には仕事が待っているのです。持ち帰りの仕事が待っています。

特に帰省した後、福山駅から社員寮へ向かうバスの中などでは、私は泣きそうになっていました。社員寮に戻ったらまず仕事。それを片づけて寝たら、平日はずっと仕事でした。

そんな憂鬱な日常があるから、気分転換のドライブや、たまに乗る中国バスの車内では、私の気持ちは晴れやかだったのかも知れません。いつも安心して乗っていました。駅に向かう時は、ですが。

社員寮から福山駅へ向かうバスから見る風景は、どこか寂しく、けれどどこか懐かしくもありました。行きと帰りで全く違う感情を持ちながら乗っていたあのバスが、今は懐かしいです。

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